震災や津波や原発のひがいにあった子供達へ

今のみんなにはわからないかもしれないけど、みんなきっと強くなるよ！
僕は小学校１年生の時、火事で家が無くなってしまったんだ
学校に行っていた僕に先生が、吉田くんお家が火事だからすぐに帰りなさいと
僕は先生につれられてよくわからず家に帰ったんだ
そしたら、僕のお家から火が出て黒い煙がモクモクしてた
消防士の人たちがたくさん来て忙しそうに水をかけていた
お母さんは泣いていて、お父さんは黙って立ちすくんでいた
僕のお家は１階でお店をしていたんだけど、その家はアパートで、２かいも２へやぐらい借りていたんだ。
後でわかったんだけど、他の人が借りていた部屋から火が出たんだって。
僕は小さかったから頭にもこなかったし何が起きたんだかわけがわからなかった。
そこから先は何日学校に行かなかったのか、何処に泊まっていたのか、全然覚えていないんだ？
真っ黒コゲになって、はしらだけになったお家のきおくは今でも覚えているけどね、
そして、何日かして学校に行く日が来て行ったんだ
そしたら、みんなが学校の入り口に大きな段ボールを置き、吉田くんへ！って洋服とか文房具とか色々な物を入れていてくれて助けてくれたんだ！
僕の家にあったものはなにもなくなっちゃったから
その時はよくわからなかったけど、今でもこの事だけは想い出すと涙が出てくるよ、
みんなが助けてくれてるんだって思うと！
それからも僕の家の生活は大変だったはずだけど、子供だからあまりわからなかった
ほとんど炭になってしまった建物の一部を、お店と４帖半の部屋だけ直して中学校を卒業するまで住んで居たよ！ドアあけると炭だらけの階段があってキノコが沢山生えてきてた
みんなのお家にはお風呂や自分の部屋とかある子ばかりだったけど、僕はお風呂も部屋も当然ないし、窓もないんだから。
押入をベットにして寝ていたよ！
でも、お金が無い事や部屋が無いことをうらんだりしなかった、子供ってお金の事よくわからないし、うらやましくは思ったけどね、でも自分では何も出来ないしね。
でも、僕はみんなよりみじめな生活をしてきたからこそ今の僕が有ると思う
いま僕はお家を売る仕事をしている社長になったよ！
小さい時お家が火事でなくなっちゃったからか、自分の部屋やお風呂も無かったからかはわからないけれど、どの家を見ても僕が住んでいたお家より全然きれいで広い！
僕が本気で気に入ってしまうから、お客さんも気に入ってくれるみたい
もし僕の家が火事になんかあわなければ、僕はこんなに家を売れなかったよ、きっと
そして、僕は強いよ！勉強は出来なかったけど、絶対あきらめないもん
小さい時のチョットつらくみんなに助けられた経験が僕をみんなより少し強くしてくれたんだ！
だから、みんなもきっと強くなるよ！絶対あきらめない大人になるよ！
今はわからないと思うけど。
（株）ネクスト　代表取締役 吉田　智